ウェビナーで参加者に好印象を与えるには?カメラの前でリラックスする方法もお伝えします

リアルセミナーで第一印象が重要視されるのと同じように、ウェビナーでも「画面上での第一印象」がとても重要です。

それでは、画面の向こうの参加者に「好印象」を与えるには、どうしたらいいのでしょうか? 

そこで今回の記事では、アナウンサー経験25年の私 白崎あゆみが、ウェビナーであなたの第一印象をアップさせる方法をお伝えします。

ウェビナーであなたの第一印象を決定づける3つの要素

SNSが普及し、これから初めて会う相手でも、その相手がどんな人間なのか、あらかじめ調べられる時代になりました。もはや今、第一印象はオンライン上で形成されるともいえます。

ウェビナーの本番時、あなたの顔はどのように映っているでしょうか? 男性ならば、一番かっこよく、女性ならば、一番きれいに映っていますか?

オンライン上で第一印象が形作られる今、画面上のあなたこそ、ウェビナー参加者があなたの第一印象を決めるためのすべてなのです。

ウェビナーにおいて、参加者の第一印象の形成に大きな影響を与えるのは以下3つです。

  • 映り方
  • 明るさ
  • 洋服

各要素で注意しておきたいポイントをお伝えします。

1. 映り方

最初に気をつけたいのは「映り方」です。例えばカメラの高さと目線の高さは、どのように調整していますか?

私はアナウンサー時代、自分一人でスタジオに入り、テレビニュースのカメラと目線の高さを自ら調整してベストポジションを探っていました。

そう、ウェビナーでは、あなた自身であなたの映りをベストにする必要があるのです。

まず、あなたは画面の中央にいますか? 特別な理由(資料や背景をどうしても見せたいなど)があるとき以外は、あなた自身が中央に来るよう調整しましょう。

画面の向こうで見ている人からすると、理由なく左右非対称になっている画は気が散る要因のひとつになります。せっかくのウェビナーに集中してもらえないのは、非常にもったいないですね。

2. 明るさ

映り方の次に気をつけたいのは「明るさ」です。あなたのいる部屋は十分に明るいですか?

例えばオンライン会議時、表情が判別できないほど顔全体が真っ暗になっている、という参加者を見たことがある人もいらっしゃるでしょう。

こうしたことがウェビナーで起こらないよう、逆光になっていないかを確認したり、昼間でも部屋の明かりをつけたりなどして気を配りましょう。

また、現在ではビデオ通話用の照明がたくさん発売されているので、ぜひ利用してみましょう。ものによっては、シミやシワも消えて、写真加工アプリのようにきれいになる照明もあります。

3. 洋服

照明とあわせて、画面映りが良くなる「洋服」も選びましょう。似合っている洋服を着るのが大前提ですが、ウェビナーであれば画面上で映えるものを選ぶのが非常に重要です。

似合う洋服でも、写真や動画だと「何となくやぼったい」「顔が沈んで見える」ということがあります。似合う洋服の中でも、あなたの顔がパッと明るい印象になるようなものを選ぶといいでしょう。

参加者を引き込むには「背景」が大事

ウェビナーの配信場所は、機材の整ったスタジオや、予算の関係で自宅・自社オフィスから配信する場合など様々です。

しかしながら、開催者の都合は参加者には関係ありません。つまり、何時(いつ)どこにいても、同じパフォーマンスでウェビナーできるよう、準備する必要があります。

そこで役立つのが「背景」です。ZoomやSkypeなど、ウェビナーができるツールの多くはバーチャル背景を設定できます。

バーチャル背景を設定すれば、スタジオであろうと自宅であろうと、参加者に講師のいる場所を意識させずにウェビナーを進められるため、ぜひ活用しましょう。

それでは、具体的にどんな背景を選べばいいのでしょうか?

特に決まっていないのであれば、ごくシンプルな画像を選ぶのが良いでしょう。デザインが豪華な画像は、参加者の気が散る要因となってしまい、ウェビナーに集中してもらえなくなる可能性があります。

また、企業ロゴやウェビナーの情報(タイトルなど)を入れた背景も、機能的でおすすめです。そうした背景画像を使えば、講師が複数人いるときでも「この人たちが講師なんだ」ということが参加者にすぐ伝わります。

万が一バーチャル背景が選べないのなら、白い壁が後ろに来るようカメラを配置しましょう。白い壁なら、参加者の気を散らす心配がなく、安心です。

実際、背景をシンプルな白い壁にして、画面の横に花瓶に生けた花を飾っているような人もよく見かけます。これは好みにもよるので、いろいろ試してみてください。

カメラの前でもリラックスを維持するコツ

人前とカメラの前では、まったく意識が変わってきます。

例えば長く講師業をしている人でも、教材動画を撮るためにカメラに向かうと、まったく話せなくなることがほとんどです。

やはりカメラの前は、人前とはそれだけ違う、特殊なことなんですね。人前では豊かなコミュニケーションが取れるのに、カメラを前にしてカンペを読ませてみると、どうしても棒読みになってしまう人すらいます。

普段カメラに慣れていない人が、ウェビナーのようにカメラの前で話す必要に迫られたら、何に気をつけたらいいのでしょうか?

それは、可能な限り「自分が慣れている環境」に近づけるということです。私は新人アナウンサーの頃、ラジオでひとり喋りの番組をしていたときは、マイクの下にぬいぐるみを置いて、それに向かって話すようにしていました。

つまり、カメラやマイクだけしかなくても、届ける相手を無理なく意識できる環境を作るのです。例えば子どもの写真撮影でも、カメラの近くにぬいぐるみを置いて撮影しますよね。それと似たようなことです。

しかし、同じ環境にできないときは、どうしたらいいのでしょうか? 私の場合はニュース番組のときなどがそれです。

そうしたとき、私は祖母を心に思い浮かべるようにしていました。私の番組を見るために、祖母はいつも実家でテレビの前に座っていてくれたので、カメラのレンズ越しに祖母へ伝えるようにニュースを伝えていました。

このように「誰に一番に伝えたいか」を意識するだけで、自分の話し方が変化し、リラックスしてくるものです。

ウェビナーの場合、自分が話す相手は画面上にいる参加者なのですが、その日はじめて会った人と自然体で話すのは誰でも難しいことです。ぜひ「誰に一番に伝えたいか」を考えてみることもウェビナーで実践してみてください。

話し方の改善には「録画」が重要

ウェビナーでの成果を伸ばしたければ、話し方・伝え方の改善が重要となってきます。では、話し方・伝え方の改善を効率よく行うにはどうしたらよいのでしょうか?

家族や一緒に働くメンバーが遠慮なく言い合える関係ならば、その人たちのフィードバックを常に求めることでプレゼン能力が向上します。

しかし、そのような関係性を築けていない人もいるでしょう。そうした場合は、ウェビナーを最初から最後まで録画し、それを自分で見るのが最も効果的です。

他人からフィードバックがもらえる人でも、録画に対して自分に突っ込みを入れていくのが、最も効果的といえます。自覚を持つのが一番の薬になるわけです。

研修のトレーニングでも同様です。自分の講師姿を自分でチェックし、何をどう改善したら良くなるのかを考え、自分で自分に突っ込みを入れていきます。

私の場合、自分の講師姿を見るのが怖くて、半年間も録画が見られませんでした。半年間も見なかったら、成長も半年分、止まってしまいますよね。

重要なのは、撮ったらすぐ見ること。改善点を書き出し、それを意識して、もう一度撮る、というのが最も成長を加速させます。

最初は怖いかも知れませんが、あなたも録画の見返しをぜひ行ってください。問題点を一つひとつ改善していくことで、あなたのウェビナーはどんどん良くなっていくはずです。

ただ、場合によっては、「問題点は何となくわかるが、どう変えればいいのかわからない」ということもあるでしょう。

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